産業の動向
EM2616
中国の太陽電池輸出額、欧州向けシェアが大きく低下
中国の太陽電池輸出額は2022–23年に大きく拡大した後、2024年以降低い水準で推移したが、2026年3月には急増し、4月も高水準となった。中国では4月1日から太陽光関連製品の増値税輸出還付が廃止されており、政策変更前の前倒し出荷が3月の増加の主要因とみられる。その後9月にかけても輸出額には再び増加の動きがみられる。2月末以降のホルムズ危機を受けたエネルギー安全保障への関心の高まりも需要を押し上げた可能性があるが、2022–23年のピークには届いていない。一方、輸出先の構成は大きく変化し、欧州向けシェアは2022年の50.4%から2026年1–9月には32.5%へ低下し、アジア向けは28.9%から42.1%へ上昇した。欧州への集中が弱まり、アジアなどへの市場の再編が進む一方、中国では依然として太陽光関連製品の供給能力が需要を大きく上回っており、新たな輸出市場の拡大が過剰供給をどこまで吸収できるかは不透明である。
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