エネルギー供給の動向
EM2619
中国の中東離れ、ロシアと中南米がほぼ折半で受け皿に
2015年以降、日韓と中国の原油調達先は大きく分岐してきた。中国の中東産比率は公式統計で2026年9月に37.2%まで低下している。イラン産原油がマレーシア・インドネシア産として申告される迂回取引を考慮し、両国産をすべて中東産に加えた場合でも45.0%となる。それでも2022年のピーク(59.8%)からは14.9ポイントの低下であり、同期間に中南米産(+11.1ポイント)とロシア産(+9.8ポイント)がほぼ同程度に比重を高めた。これに対し、日本と韓国では同月の中東産がそれぞれ62.0%、66.9%を占め(EM2617)、ロシア産・中南米産はいずれもわずかにとどまる。迂回取引の可能性を考慮しても、中国の中東依存度は日韓の水準を大きく下回る。供給安全保障の観点からは、特定供給源からの離脱を固定的な前提とするのではなく、外交・制裁上の制約と整合する範囲で調達先の選択肢を広く維持することが重要となる。
利用指標