産業の動向
EM2612
輸入生産比、エネルギー多消費産業で再び広がる日独差
EM2604で示したエネルギー多消費(EITE)製造業の輸入生産比を、月次変動をならす13か月移動平均でみる。それ以外の製造業(Non-EITE)では日独の推移が類似し、水準はドイツがやや上回るのに対し、EITEでは二つの乖離局面が確認される。第一はコロナ期である。両国とも生産が急減したが、日本では輸入が相対的に維持され、輸入生産比が大きく上昇したのに対し、ドイツでは輸入も生産とともに減少し、同比率は比較的安定した。その後EITEの日独差はいったん縮小したが、ホルムズ危機に先立つ2025年頃から、日本の輸入生産比が再び上昇し、ドイツとの乖離が拡大している。Non-EITEでは日本がドイツを下回るなかでEITEのみ上回るという対照は、EITEに特徴的な供給構造の変化、とりわけ日本で輸入が国内供給を代替する動きに注意を促す。
利用指標
- EITE輸入生産比指数ECM Dashboard/EITE輸入生産比 ↗